まず施設見学の準備をしたところで、早速見学に行きましょう。
介護施設は「終の棲家」と言われるように、高齢者が亡くなるまで過ごす事もある場所です。
快適な住まい、納得のいくサービスを提供してくれる介護施設をしっかりと選びましょう。

施設見学の準備はこちらを参考にしてください。
ヘルパー目線で見る、施設見学ポイント準備編

建物の全体像

全体的な印象や、普段過ごす居室、食堂、入浴設備などをしっかりと見ていきましょう。
元々あった建物を改装して利用している施設もあるので、必ずしも施設創業年数=建物年数ではありません
築何年かが気になる方は、創業年数を鵜吞みにせず調べた方が良いと思います。

ホテルの様な施設、旅館の様な施設、アットホームな施設、など近年では様々な特色の施設があります。
毎日過ごす施設なので、どのような雰囲気が落ち着いて過ごせるのかを重視しましょう。
ホテルの様な施設でも、介護職員は必ずしもホテルのスタッフの様な対応ではありません。

立地

ネットやパンフレットなどで予め場所は確認していると思いますが、車で行く場合は駐車場の台数、電車の場合は乗り換えなどのアクセスを確認しましょう。
駐車場は職員が車通勤可能な場合、職員の車で満車になってしまっている場合もあります。
ちゃんと家族用の駐車場があるかも確認しましょう。
施設に入居していると、何よりも家族の面会が喜ばれます。
介護職員がいくら頑張っても、家族が来た時の喜びには勝てません。

施設によりますが、自立の入居者の場合、一人での外出が可能な場合があります
近隣に安全に散歩出来る場所があるか、買い物出来る場所があるかも確認しましょう。
日常最低限の物(歯磨き粉、入れ歯洗浄剤など)は、施設の買い物代行で利用出来るので、嗜好品(お菓子、飲み物など)や衣類などが購入出来る店があると便利です。
スーパーなどよりも、ドラッグストアのようなお店の方が好まれます。

医療機関は施設に訪問診療だったり、施設で送迎してくれる場合もあり、基本的に施設の提携の医療機関を利用する為、医療機関の場所はあまり気にしなくても大丈夫です。
自力で病院に行くという事はほとんどありません。

居室

日当たり、家具を置くスペースを確認しましょう。
日当たりや角部屋などで、入居金や月額利用料が異なる場合があるので、料金も確認が必要です。
基本的にナースコールは、ベッドの頭側にある場合が多いです。
もし違う場所にある場合は、ベッド上までコードで持って来れるかどうかを確認しましょう。
また、家具の設置場所ですが、自立の方の場合はご自身が使いやすいように設置しても構いませんが、歩行が不安定な方の場合はトイレまで家具を伝って歩いて行けるように設置する場合もあります。
車椅子の方は、車椅子が居室入口までスムーズに通れるように設置するなど、介護職員側で指定させて頂く事もあります。
ご自身や家族の要望にはなるべく沿いますが、入居者の安全第一なので入居者が安全で、介護職員が介助しやすいように、ある程度の妥協は必要かもしれません。
自立の方は自分の居室で過ごす事も多いですが、車椅子で介助が必要な方、歩行が不安定で見守りが必要な方などはリビングで過ごす事の方が多いです。
本人の介護度によっては、居室はあまり重要ではない場合もあります。

多くの施設は個室ですが、病院の様な3人部屋などの多床室がある施設もまだあります。
多床室の場合は、カーテンなどで仕切られているか、クローゼットの大きさ、タンスやテレビなどを置くスペースがあるか、など許容範囲内であるかどうか確認しましょう。
隣の入居者の迷惑にならないように、テレビはイヤホン、夜間の電気などの配慮が必要になります。
また、同室の入居者が排泄介助が必要な場合、夜間に介護職員が排泄介助に入る事になります。
それを理解、了承したうえで多床室への入居を決めましょう。

共有スペース

食堂、リビングなど施設によって呼び方が違いますが、日中入居者が集まって過ごす場所です。
レクリエーションもここで行われます。
車椅子で介助が必要な方、歩行が不安定で見守りが必要な方などは、基本的にこの共有スペースで過ごす事になります。
この共有スペースにいる時間が長いので、居心地が良いか確認しましょう。
介護職員の事務仕事や備品などが置いてあるステーションが隣接している事が多く、介護職員の目が届くので安心です。
もしステーションがない場合でも、見守りの介護職員がいます。
いない場合は、要注意な施設です。

リビングと食堂が分かれている場合もあれば、リビングでそのまま食事を取る場合もあります。
食事とのメリハリを付けたいと考えている場合は、その部分も確認しましょう。

入浴設備

時間帯によっては入浴介助が行われている場合があり、見学が出来ない場合もあります。
施設によって、個浴(家のお風呂と同じ)、大浴場(数人が入れる温泉のような浴室)、機械浴(ストレッチャーなど)があります。
基本的に個浴でも介護職員が常駐しています。
車椅子の方でも個浴が可能な場合があるので、複数での入浴が嫌な場合は確認しましょう。
機械浴でも、寝たきりの方でも入浴出来るストレッチャー、車椅子の方でも浴槽を跨がずに入浴出来るリフト浴、歩行は可能でも跨ぐ事やしゃがむのが困難な方のベンチ浴など、様々な設備があります。
全ての設備がある施設はなかなかないので、どの設備なら入浴可能かを確認しましょう。
介護職員はそこまで贅沢言っていられないので、あるもので何とか入浴させます。
大体が週2日の入浴となりますが、これが介護保険の適用範囲です。
施設によっては、有料(介護保険外の為、全額自己負担)になりますが入浴回数を増やす事が出来ます。
介護職員の見守りがない場合のみ可能、個浴のみ可能、などの条件がある場合が多いので、有料での入浴が可能であるかと合わせての確認が必要です。

また、入浴時間、浴槽のお湯は毎回交換するのか温度管理はどのようにしているのか、なども確認しましょう。
入浴時に高温になっていた為に、火傷した事故も発生しています。
介護職員が注意する事が前提ですが、施設がどのような対策を取っているかも重要になります。
浴槽の塩素濃度や温度を記入してチェックする、2人以上でのダブルチェックなどをしている施設もあります。

機能訓練

リハビリに力を入れている施設は、施設内にリハビリ設備がある所もあります。
理学療法士や作業療法士などの、リハビリ専門職が常駐している施設もあります。
しかし、そこまでしっかりと設備や職員を配置している施設は少ないです。
リハビリ専門職が週1日だけ派遣される、ただ廊下を歩くだけ、などといった施設も多く、全くリハビリが機能していない施設も存在します。
住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅(サ高住)などは、介護保険は外部の事業所を利用するので、リハビリ型デイサービスを利用したり、訪問リハビリを利用する事でも対応は可能です。
リハビリを重視する場合は、施設内でどこまで対応出来るのか、外部の事業所を利用する事で対応出来るのかを確認しましょう。

ちなみに、リハビリと機能訓練は同じような感じがしますが、別ものです。
リハビリは、医師の指示があり、機能訓練指導員(理学療法士など)が行うもの。
機能訓練は、医師の指示がなく、看護師がいれば行えるもの。
となっています。
機能訓練の場合、看護師や介護職員が歩行訓練というか、ちょっとした運動の見守り程度みたいなところが多いです。
リハビリを重視したいなら老健(介護老人保健施設)、機能訓練ならその介護施設で実施しているかによります。




その他の設備

ほとんどの施設が、個室にトイレや洗面台が付いています。
しかし、まだ共有設備を使用している施設もあります。
どの施設でも食後は、口腔ケアや排泄介助で慌ただしくなりますが、共有設備を使用している施設は、流れ作業のようになってしまう場合もあります。
どこまでが許容範囲なのか確認しましょう。

レクリエーションに力を入れている施設では、レク専用のスペースがある事もあります。
アトリエがあったり、ダーツやビリヤード、麻雀卓、陶芸用の窯がある施設もあります。
しかし、設備があってもそれが機能しているかは、また別の話。
一緒に出来るような自立の方がいなかったり、介護職員がそこまで手が回らなかったりで、ただ設備があるだけになっている可能性もあります。
設備があるだけではなく、ちゃんと使われているかどうかも確認しましょう。

施設では外部の美容師が訪問し、カットやカラーなど行います。
どこまで対応出来るかは、施設の設備にもよります。
専用の理美容室がある場合もあれば、浴室や空き部屋などで行う場合もあります。
浴室で行う場合でも、必ずしもシャワーが使えるわけではないので、カラーなどは出来ない場合もあります。
もちろん可能な場合は、自分で美容院へ行く事も出来ますし、家族が連れて行く事も出来ます。
また、本人の状態によっては、カラーが利用出来ないなどといった場合もあります。
認知症症状などでシャワーを拒否する場合や、シャワーが難しい場合は出来ない可能性があります。
どこまで施設内で対応するのか、状況に応じて確認しましょう。

遠方から面会に来た場合など、家族が宿泊出来るゲストルームがある場合があります。
食事も提供してもらえる場合もあるので、面会時に宿泊が必要になるようなら、料金と共に確認しておきましょう。
ただし、入居者の居室と同じフロアだったりもするので、夜間はそこまで静かではありません。
介護職員が介助の為に廊下を歩きますし、廊下に出て来る入居者もいます。
介護施設は入居者優先なので、ある程度の我慢は必要です。

施設内の環境

施設が清潔に保たれているかも確認しましょう。
まず分かりやすいのが、施設内に入った時や見学している時に、匂いがするかです
介護度が重い方が多い施設では、どうしても失禁が多くなってしまうので、ある程度の尿臭や便臭がするのは仕方ない場合もあります。
しかし、どこに行っても匂いがする場合は、掃除が行き届いていない証拠です。
排泄物の処理が雑であったり、トイレの掃除が出来ていない場合があります。
このような場合は、感染症の原因になる事もあります。
掃除や洗濯専門の職員がいる場合は、人手不足の場合や、職員の質の問題です。
また、専門の職員がおらず介護職員が施設内の掃除、洗濯をしている場合も多いです。
介護職員は入居者の介助を優先する為、掃除が行き届いていない場合は、人手不足である場合が多いです。

施設での説明を受けている中で、「レクリエーションはこんな事をやっています」と言われる場合があります。
しかし、それを鵜呑みにしてはいけません。
やってますと言いながら、やっていない場合も多いです。
実際にレクの時間に見学してみて確認するのが確実ですが、無理な場合は施設の展示物を見てみると分かる場合があります。
入居者が作成した作品や、外出レクの時の写真などが飾ってある場合があります。
その様な場合はちゃんとレクを実施していますし、何よりも入居者の事を考えている施設だと考える事が出来ます。
施設へ入居しているとなかなか娯楽がなく、会話もワンパターンになりがちです。
展示物を飾る事によって、入居者が喜ぶのはもちろんですが、そこから会話が生まれます。
本音で言えば手間がかかる作業ですが、入居者の事を考えている施設は、その手間を惜しまず展示しています。
「レクをやっています」と偉そうに自慢げに話していても、展示物が一切ない場合は聞いてみてもいいかもしれません。
「そうゆうのはあまり好きじゃなくて」みたいな雰囲気が出ていたら、本音は「レクなんて時間がないから出来ないのよ」「素人の入居者の下手な作品は見た目が悪いのよ」かもしれません。
私は上記の「下手な作品は~」と言ったケアマネを知っています。
薬剤師からケアマネになった方だったので、正直「よくそれでケアマネやってるな、そんなんだったら薬剤師に戻れ」と思いました。
介護施設は、見た目じゃなくて中身です。
見た目じゃなくて、ちゃんと入居者がどうしたら喜ぶかを考えられる施設を選びましょう。

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介護施設に入居しようと思ったら、まずは情報収集です。
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