臨床心理士とは、心の問題に取り組む、心理専門職です。

国家資格の公認心理師が出来てからどう言う立ち位置になるかはまだ分かりませんが、今現在、民間資格の中では1番専門性が高く、就職に有利に働く資格と言えるでしょう。

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士認定協会が実施する試験に合格し、認定を受ける事で取得する事が出来ます。

学校などに派遣されるスクールカウンセラーは、この臨床心理士の資格が求人の応募条件になっている事が多いです。

また、病院や大学院などの研究施設などでも、この資格が重要になって来ます。

カウンセラーを仕事としたい方には、重要な資格と言えます。

受験資格は??

臨床心理士になるには、試験に合格する事が条件となっています。

試験を受ける為にも受験資格があり、臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了が、受験資格となっています。

・指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者

・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者

・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、終了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者

・医師免許取得者で、取得後に心理臨床経験2年以上を有する者

などがあります。

指定大学院、専門職大学院となっているので、自分がその大学に該当するのか、またこれから大学に進学する予定の方は該当しているのかを、確認する必要があります。

試験って??

試験は一次試験と二次試験で行われます。

二次試験の受験資格は、一次試験の「多肢選択方式試験」の成績に基づいて判定されます。

したがって二次試験の受験資格通知は、一次試験で行われる「論文記述試験」の成績を含みません。

最終的な合格は、全ての試験方式の結果を総合的に判定し、決定されます。

一次試験は、筆記試験となります。

100題のマークシートによる「多肢選択方式試験」が2時間30分と、決められた文字数の範囲内で論述する「論文記述試験」が1時間30分行われます。

これら2種類を、1日で実施します。

「多肢選択方式試験」は最低限理解しなければならない専門基礎知識が中心ですが、単なる暗記よりも実践において生きた総合的な知識が身についているかが問われます。

「論文記述試験」は、心理臨床に関する1題のテーマについて、1,001文字以上1,200文字以内の範囲で論述記載する事が求められます。

内容ももちろんの事、厳密に求められた文字数で内容をまとめる事が大切です。

二次試験は、面接となります。

2名の面接委員による「口述面接試験」が行われます。

一次試験の「多肢選択方式試験」の成績が一定の水準に達している人に、時間指定して実施されます。

知識や技術の他に、基本的な姿勢や態度、人間関係能力などが問われます。

試験と考えるよりは、クライアントを前にした実践と言う心構えで挑むことが大切です。

試験に合格した場合は、合格通知を受け取り、資格認定証書の交付を期日までに完了した人に対して、協会から臨床心理士の資格認定証書と、携帯用の身分証明書として本人の顔写真付き資格登録証明書(IDカード)が発行されます。

それをもって、初めて資格認定がなされます。

以上の手続きを行った後に、「日本臨床心理士名簿一覧」に登録し、臨床心理士有資格者の公告となります。

試験の実施時期は??

基本的には年に1回となり、一次試験は10月に東京ビッグサイトで1日、二次試験は11月に東京国際フォーラムで3日間行われます。

地方準会場などは今の所なく、東京のみで行われています。

二次試験に関しては、受験者による日時の変更は認められていないので注意が必要です。


臨床心理士の資格は、カウンセラーとして就職する為には、1番需要がある資格となっています。

大学院などの卒業が条件となっているので、高い専門性が認められています。

しかしながら、まだまだカウンセラーとしての給料などの待遇があまり良くないのも現状です。

研究機関や、人脈などがあれば開業すると言う選択もあるので、専門的に心理学を学びたい方にはおすすめです。

また、資格の専門的資質の維持や向上の為に、研修などを行い、5年ごとに資格の更新が義務づけられています。

資格を取得した後でも、心理学に関する知識の向上が得られる場があるので、どんどんスキルアップしていきたい方にもおすすめです。